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車の運転に三つの備え(熊本日日新聞 2020年11月18日付)

2020.11.18
交通事故 交通事故

 Q 最近、あおり運転や交通事故のニュースを目にしますが、専門家の立場から、車を運転する上で用意しておいた方がいいものを教えてください。

 A 車を運転する場合(1)カーナビ(2)弁護士特約保険(3)ドライブレコーダー-の三つを用意しておきましょう。カーナビは、ある程度の人が既に設置していますので、それ以外についてお話しします。
 弁護士特約保険は、一定の金額まで弁護士の相談料や着手金を負担してくれるものです。
 交通事故で多いのは後続車の追突ですが、後続車が一方的に衝突してきた場合は被害者の過失割合がゼロになるため、保険会社ではなく自ら対応しなければなりません。
 そんな場合に、専門家である弁護士が代わりに交渉などをできれば、被害者の負担が減ります。その他、過失割合や損害額で事故の相手方ともめたときにも、弁護士特約を使うことができます。
 通常、任意保険を使うと保険の等級が上がり、保険料が高くなるというデメリットが生じますが、弁護士特約については使ったとしても保険料は高くならず、デメリットは生じません。
 また、弁護士特約は保険会社にもよりますが、保険料が100円から200円の間であることが多く、経済的な負担も少なく済みます。
 ドライブレコーダーは、あおり運転などの被害を受けた場合や、交通事故で過失割合が問題になった際に、客観的な画像として残るという点で非常に有利な証拠となり、裁判になったときも自らの身を守ることができます。

弁護士 大林真悟