Q　返済できないほど膨大な借金があるのですが、どのように解決したら良いでしょうか。

　A　借金の解決方法には、大きく①破産申し立て②民事再生③任意整理の3種類があります。これらのメリットとデメリットを説明します。
　まず①破産申し立てのメリットは、一部の例外を除いて借金が無くなる点です。反対にデメリットは、クレジットカードなどが7年ほど使えなくなったり、銀行員や警備員の仕事などお金を預かる仕事ができなくなったりします。
　②民事再生のメリットは、住宅ローンなどがあるマイホームを守れる点です。デメリットは、破産申し立てのように借金が無くならず、一定の借金が残り、一定の期間内に返済しなければならない点です。このため住宅ローンの有無などで、破産申し立てか、民事再生かを振り分けることが多いです。
　次に③任意整理のメリットは、破産申し立てが認められないような事情があっても使うことができ、破産申し立てをした時のデメリットを回避することができます。一方デメリットは、借金の元本の大半を返済しなければならないことが多い点です。そのため任意整理のメリットにあたる事情があるかどうかで、破産申し立てと任意整理を振り分けることが多いです。
　個々のケースによってさまざまです。借金でお悩みの方は、弁護士に相談することをお勧めします。