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自転車の安全利用(熊本日日新聞 2024年4月24日付)

2024.04.24
交通事故 交通事故

 Q 4月から自転車で通勤していますが、最近自転車事故が増えているという話も聞きます。注意すべき点はありますか。

 A 環境に優しいという視点からも、自転車の利用が増えています。自転車は燃料も不要で、取り扱いも簡単なことからご利用されている方も多いですが、道路交通法上、自転車は「軽車両」に当たります。
 また最近自転車の種類が増え、規制も複雑です。電動アシスト自転車は規制の範囲内であれば、「自転車に類似したもの」とみなされますが、規制を超えると「バイクに近いもの」と扱われ、ナンバープレートの掲示など道路交通法の規制が適用されます。モーターだけでも動くペダル付き電動自転車なら、規制の範囲内の性能かチェックも大切です。
 自転車には、安全利用のための五つの基本ルールがあります。
 車道と歩道の区別がある道路は車道通行が原則です。そして道路の左側に寄って通行しなければなりません。歩道は例外で、歩行者が優先です。
 信号機のある交差点では一時停止し、信号が青になってから横断しましょう。
 乗る前にライトがつくか点検し、夜間はライトを点灯しましょう。
 お酒を飲んだら乗ってはいけません。
 乗る時はヘルメットを着用しましょう。また幼児を幼児用座席に乗せる時や、幼児や児童が自転車を運転する時も、子ども用のヘルメットをかぶらせるようにしましょう。
 自転車は快適な乗り物ですが、時には凶器にもなります。安全に十分注意してご乗車ください。

弁護士 安村立哉