今までの健康保険証使える?/「資格確認書」で受診可能(熊本日日新聞 2025年5月7日付)
Q 2024年12月で健康保険証の新規発行は終わって「マイナ保険証(マイナンバーカードによる保険証)」に移行したのですか。今までの健康保険証は使えなくなるのでしょうか。
A これまでの健康保険証の「新規」発行は、24年12月2日で終了しました。
今後はマイナンバーカードを健康保険証として利用登録をしたものが、健康保険証として病院や薬局で使われます。これが「マイナ保険証」といわれるものです。ただし、マイナンバーカードを保険証として使うだけのことですから、特別な保険証が作られるわけではありません。
では、マイナンバーカードをまだ持っていない人は、どうしたらよいのでしょうか。
現在お手元にある健康保険証は、25年12月1日まで使えます。でもそれまでに退職や転職などをした場合、その時までしか使えません。
マイナンバーカードを作っていない人や作り方が分からない人は、24年12月1日以降、また25年12月1日以降でも、協会けんぽや各保険者が発行する「資格確認書」を取得すれば医療機関を受診できます。これは、マイナンバーカードを使わない人への救済制度です。
マイナンバーカードの保有者は9200万人で、保険証として利用登録を終えた人は78%だそうです。
マイナ保険証は、メリットがたくさんある制度です。
手続きなしで高額療養費の限度額以上の支払いが不要になり、医療費控除の確定申告が領収書なしでできます。
就職・転職・引っ越しをしても新しい健康保険証は不要でマイナ保険証がそのまま使え、過去の処方薬の情報や一定の診断結果が病院間で共有してもらえ、医療費も従来より安くなります。
マイナ保険証にするためには、まずマイナンバーカードを持ちましょう。マイナ保険証にする方法は市町村役場などで教えてくれます。