せいかつQ&A

  1. ホーム
  2. せいかつQ&A
  3. マイホームの新築、注意点は/建築士と打ち合わせ、念入りに(熊本日日新聞 2025年6月4日付)

マイホームの新築、注意点は/建築士と打ち合わせ、念入りに(熊本日日新聞 2025年6月4日付)

2025.06.04
その他 その他

 Q 35歳の会社員です。マイホームの新築を考えています。新築の際に注意すべきことを教えてください。

 A これから、ご自宅の新築をハウスメーカーや建築会社(以下「建築業者」と言います)にご相談されることと思います。
 まず、建物を建てる地盤の強度などを確認しましょう。次に、建物の設計は建築士との打ち合わせを念入りに行い、設計図などの設計図書にご自分の希望が反映されているか確認します。
 建築業者から見積書をもらって、見積書に「外構工事 一式」など金額算出の根拠が分からないものがあれば、工事の材料とその数量、単価、工事面積など内訳のある詳細な見積書を求めましょう。そして、素材や外注品の浴槽などが希望した通りのものか、価格が妥当かなども確認しましょう。見積書と異なる工事がされていた場合に、建築業者にやり直しなどを求めやすくなります。ご不安なら、契約締結前に別の建築士に設計図書や見積書、契約書の内容を確認してもらいましょう。
 建築施工が設計書通りか確認することを施工監理といいます。設計をした建築士が行うことが多いですが、ご自分で建築士と契約して施工監理を依頼することもできます。
 施工の途中で工事の追加や変更が必要になる場合、口約束になりがちです。その工事は必要なのか、当初の見積書に含まれていないのか、金額は妥当かを建築士に相談し、必要なら見積書および追加工事契約書を取り交わします。追加工事に関する後日のもめ事を避けることができます。
 最後に、建築業者が住宅瑕疵[かし]担保保険に入っているかを確認しましょう。

弁護士 古城里美