借り入れの任意整理(熊本日日新聞 2026年1月14日付)
2026.01.14
借金 借金
Q 消費者金融から借り入れがあります(年利18%)。返済が滞っているわけではありませんが、なかなか元本が減らず困っています。かといって破産まではしたくありません。何かいい方法はないですか?
A 任意整理による解決が考えられます。これは、裁判所を通さずに貸金業者と直接交渉し、返済条件を見直す債務整理の方法です。任意整理では、基本的には、将来利息の全額カットと5年間での分割返済により、月々の返済負担を大幅に軽減できます。
具体例を示すと、3社から総額190万円の借金がある場合、A社80万円、B社60万円、C社50万円をそれぞれ60回払いで任意整理すると、月額はA社1万3400円、B社1万円、C社8400円となります。従来は返済額の多くが利息に消えていた状況が、利息ゼロで確実に元本を減らせる返済に変わります。
任意整理は効果的な債務整理手段ですが、信頼できる専門家選びが成功の鍵となります。最近、大都市圏の事務所による広告をよく見かけますが、こうした事務所では事務員とのメールや電話のやりとりのみで、弁護士と直接やりとりする機会がほとんどないといった場合もあるようです。
派手な広告には多額の費用がかかりますが、その原資は依頼者から徴収する過大な報酬に他なりません。高額な費用を支払えずに債務整理の契約を途中で解除されるケースが多発しており、相談者が二重の負担に苦しむ事態も生じています。
重要なのは、広告やうたい文句の華やかさに惑わされず、適正な費用体系と誠実な対応を基準に専門家を選択することです。
弁護士 小玉晃嗣


